漆器製造

HOME | 漆器製造

Manufacture

漆器製造

表現者として技を磨き続ける。

成実漆器店は親子三代にわたり角物塗師として伝統の技を継承。重箱や盆などの角物の塗りは、角までムラなく塗り上げる高度な技術が求められ、専門職として越前漆器の一翼を担っています。当店は角物塗師として培った技術を発揮し、隅々まで艶やかな漆器製品を生み出しています。また、蒔絵や沈金職人とのコラボレーションによるオリジナル作品も製作。全国漆器展で最高賞をいただくなど、表現者として技の研鑽に努めています。

越前漆器ができるまで

漆器は大きく分けて丸物と角物があり、それぞれ木地・塗り、加飾(蒔絵など)の3つの工程があります。 成実漆器店では、「塗り」を主体とし、他の職人と連携しながら産地全体で一つの製品を作り上げています。

img20200824221142038178.png img20200824222024857120.png

木地づくり

丸盆やお椀、皿などの丸物は、ろくろにセットした木地を回転させながら丸い形に挽いていきます。材料は主にトチ、ケヤキ、ミズメザクラ等の天然木が用いられます。角盆や重箱などの角物は、木地を寸法に合わせてカットし、組み立てます。材料にはカツラ、ベイヒ(米檜)、合板などが用いられます。

img20200824221254584886.png img20200824221307579101.png img20200724011534654527.png img20200827100800057612.png

塗り

下地、中塗り、上塗りのそれぞれの工程で、塗り・研ぎを繰り返していきます。下地は漆を塗る前の工程で、生漆に地の粉を混ぜた下地漆を塗り、塗り物の基礎を作ります。重箱やお椀の吸い口などは、必要に応じて下地に布を張る「布張り」で強度を高めます。その後、中塗りで初めて刷毛で漆を塗り、上塗りで艶やかに仕上げます。

蒔絵

漆で描いた文様の上に金銀錫粉や色粉を蒔きつけ、研ぎ・磨きを繰り返して絵図を表現します。平蒔絵、研出蒔絵、高蒔絵の3つの技法を基本に、これらを複合したり、螺鈿や色漆などを併用しています。背景となる部分に施す地蒔にも、平目地、梨地などの技法があり、多彩な質感やニュアンスを表現しています。


月の宴

【胡桃足膳 月の宴】
第68回越前漆器展覧会 鯖江商工会議所会頭賞
第53回全国漆器展 日本漆器協同組合連合会理事長賞
富士山盛入器揃え

【富士山盛込器揃え】
第69回越前漆器展覧会 福井県知事賞/グッドデザイン賞
第54回全国漆器展 経済産業省製造産業局長賞